今治タオルと普通のタオルの明確な違いは?

今治タオルと普通のタオルの明確な違いは?
タオルには大きく分けて2種類の製作方法があります。それは制作工程の違いから来ています。タオルの使われる生糸の原料は本来は生成り色をしています。タオルを織る際には糸を引っ張りながら作るので糸が切れてしまいます。それを防ぐために生糸にのりを付けます。一つ目の製作方法は、織上がりの完成品の糸を白く染める方法です。この製法を後晒しといいます。大阪の泉州タオルはこの方法が主流です。一方の今治タオルは、先晒しの方法です。その方法は、まず織る前の綿糸の段階で白く染色してから織るというものです。タオルの吸水性はこの糊付けに大きく影響されます。一般的には後晒しの方が吸水性が良いと言われています。しかし、今治タオルは組合が厳しく指標を作成し、製品として出来上がった後に「洗い」をすることでも優れた吸水性を確保しています。そして、今治タオルの特徴でもある糸の密度が高いことで、プリントに向いています。密度が高いことで綺麗にプリントができるのです。そして、型崩れが起きにくいのも特徴です。よって、オリジナルタオルにも最適なタオルなのです。今治タオルは一般的なタオルよりも高級ではありますが、その特徴によって人気が高いタオルとなっています。
タオル本来の目的である吸水性にこだわった今治タオル
今治タオルの最も大きな特徴は吸水性で、今治タオルでは5秒以内に完全吸水できるかどうかという厳しい品質基準が設けられており、タオル本来の目的である吸水性にこだわった製品づくりが行われています。綿が最初から持っている柔らかさを実現できるよう、目的・用途を考慮した質の高い綿を厳選し、よく水を吸って使用後にさらさらとした感覚が残る使用感を目指しながらユーザーの支持を獲得してきました。今治は、晒しや染めに適した良質の軟水が豊富にある地域であり、この軟水を用いて晒しを行うことで繊細かつ優しい仕上がりとなるので、柔らかな風合いや鮮やかな色を表現することができます。今治タオルは、長い歴史に裏打ちされたノウハウで素材選びから織り・染め・後処理にいたるまで、卓越した職人技によって唯一無二の製品を完成させました。JAPANブランド育成支援事業に認定された今治タオルは、世界中に提供できるブランドとしてその地位を確立しています。